Can Catch Here・Fishing Spot
平磯海づり公園では、30種類以上の魚やイカ、タコなどを釣ることができます。
魚礁図・ポイント図は、釣り場のどのあたりでどういった魚が釣れるのかを示したマップになります。
もしお目当ての魚がいたらぜひこちらの魚礁図・ポイント図を活用してみてください!
探り釣り、胴突仕掛、投げ釣り
刺身・南蛮漬け・唐揚げ
関西ではアブラメと呼ばれる方が一般的で、日本全土・朝鮮半島南部・黄海に分布しています。
海づり公園では周年釣れる魚ですが、特に5~6月は「アブシン」と呼ばれる前年生まれの小型のアイナメが良く釣れます。
アイナメの産卵期は11~1月で、卵は直径2㎜程で色は緑褐色をしています。
卵はマダイやヒラメのようにバラバラに水面に漂うのではなく、海藻などに塊状に産みつけられます。
この魚の面白いところは、雄が産みつけられた卵がふ化するまで約1ヶ月間、外敵から守るということです。マダイなどのように大量の卵を産み、それが水面付近を漂う場合には、全部食べられてしまうことはありませんが、アイナメのように卵を塊状に産みつける場合には、全部食べられてしまう恐れがあるため、雄が守っているのでしょう。
探り釣り、胴突仕掛、ウキ釣り
刺身・煮付け・唐揚
和名をキジハタといい、暖海性のハタ科の仲間では北の方に棲んでいます。東京・新潟県以南の日本沿岸から朝鮮半島南部・中国まで広く分布しています。
アコウは、海づり公園で釣れる魚の中で、ベスト3には入る美味しい魚です。そのため、たいへん人気がありますが、残念なことに生息数が少なく、めったに釣れることはありません。市場で水揚げされても、アコウは魚屋さんの店先に並ぶことは少なく、高級料亭行きの魚です。そんなわけで、漁業者からの要望も強く、全国の栽培漁業センターや水産試験場で人工的に生産し、放流する研究がなされています。
探り釣り・胴突仕掛
刺煮付け・塩焼き(サンバソウ)
刺身(イシダイ)
北海道以南、特に南日本に多く分布しています。
イシダイは磯釣りの対象魚として有名で、釣り人にはあこがれの魚です。特に大型のものは、縞模様が消え口先から目にかけて黒くなるので、「クチグロ」と呼ばれています。イシダイは丈夫な歯を持っていて、大型魚はフジツボやサザエ、ウニなどもバリバリ噛み砕いて食べてしまいます。そんなわけで、イシダイ釣りにはハリスにワイヤーを使うことがあります。
海づり公園周辺には大きなイシダイはいませんが、夏から秋にかけて縞模様のはっきりした5~10㎝くらいの稚魚から、20~30㎝の「サンバソウ」と呼ばれる若魚がやって来ます。
イシダイは別名シマダイと呼ばれるほどはっきりした縞模様がありますが、この縞模様は横縞になります。一見すると縦縞に見えますが、尾鰭を足、胸鰭を手と考え、頭を上に、尾鰭を下にすると横縞ということが良く分かります。
カゴ天秤仕掛、胴突仕掛
鍋・刺身・煮付け
関西では「ウマヅラ」とか「長ハゲ」と呼ばれています。北海道以南の日本沿岸・東シナ海・南シナ海に分布しています。
ウマヅラハギは、海づり公園では5月中旬頃から釣れだします。この時期に釣れるものは、産卵のため沿岸に近寄って来る30cmクラスの大物です。9~10月頃になると春産まれの当年魚(体長10~20cm)も混じって釣れます。
カワハギ類の特徴はなんと言っても口が小さくエサ取りが非常にうまいと言うことです。ですから、ウマヅラハギは引っ掛け釣りで狙います。良く釣れる時間帯は早朝です。人の少ない早朝には、水面近くにまで上がってきますので、引っ掛けやすくなります。
カワハギの仲間は口がとても小さく、しかも丈夫な歯を持っているので、吸い取るようにエサを食べます。また、ウマヅラハギは雑食性で、小魚・エビ・トビムシ・フジツボ・ゴカイ類ばかりでなく、海藻類まで食べています。釣り人はこの魚のことを「エサ取り」と言って嫌がりますが、この性質をうまく利用している所もあります。それは魚の養殖場です。魚の養殖は海面小割生簀で行いますが、生簀の網にはフジツボや海藻がついて、網の目が詰まり、潮通しが悪くなります。そこで、ブリなどの生簀の中にウマヅラハギ等を入れ網の目に着いたフジツボや海藻を食べてもらいます。こうすると網の目はきれいになるし、ウマズラハギは大きくなるし、一石二鳥なのです。
サビキ釣り、探り釣り、胴突仕掛、カゴ天秤仕掛
一夜干し・塩焼き・煮付け
日本各地の沿岸に分布しています。
ウミタナゴは、魚には珍しい胎生魚です。11月頃交尾し、受精した卵は1月上旬頃ふ化します。ふ化仔魚は卵黄を吸収した後は、母体の卵巣から栄養を取り、4月下旬~5月上旬には5㎝位に成長して産み落とされます。1年魚で20尾、2年魚以上で20~30尾の子供を産みます。
ウミタナゴは、海づり公園では冬~春の釣りものとなっています。主に、落し込みやウキ釣りで釣れ、エサはゴカイ類やアミエビ・サシアミを使います。
探り釣り、胴突仕掛、投げ釣り
煮付け・唐揚・塩焼き・刺身(大きいもの)
日本沿岸には北から南まで広く分布しており、岩礁地帯を好み、浅い所から水深数百メートルの深場まで棲んでいます。海づり公園周辺のような浅場にすんでいるものは体色が黒っぽく、深場のものは赤っぽくなります。また、カサゴの仲間は、棲んでいる周りの岩などに化けるのが上手く、英語名では「Rock Fish」と言います。
海づり公園では周年釣れる魚ですが、メバル同様水温が低くても釣れるため、冬の釣ものとして人気があります。また、ガシラは煮付けや鍋物にするとたいへん美味しく、食べる面でも冬にもってこいの魚です。
ガシラは価格が高く、しかも定着性が良いので、各地で種苗生産をし放流していますが、マダイやヒラメなどのようには大量にはできていません。神戸市立栽培漁業センターでも、平成9年より試験生産を実施していますが、近年ようやく生産できるようになりました。
投げ釣り、探り釣り
煮付け・唐揚・刺身
海づり公園周辺には、マコガレイ・イシガレイ・メイタガレイの3種のカレイが棲息していますが、釣れるのはほとんどマコガレイです。マコガレイは北海道南部から大分県付近まで分布しています。特に大分県では「城下ガレイ」と呼ばれ有名です。
海づり公園でカレイが良く釣れる時期は、3~4月と11~12月頃です。特に11~12月は、カレイが産卵のため沿岸に近寄ってくるため、大物が釣れます。
カレイとヒラメは姿形が似ているため良く比較されますが、大きく異なる点が以下のように3つあります。
①目の位置が逆・・・カレイは右側に、ヒラメは左側に目がある。
②食性が異なる・・・ヒラメはアジやイワシなどの小魚を食べるのに対し、カレイはゴカイ類やエビ・貝などを食べる。
③ヒラメは成長が速く、カレイは遅い・・・ヒラメが1年で30~40cmになるのに対しカレイは10~15cmにしかならない(飼育した場合)。
こうした理由で、エサ代が安く成長が速いヒラメは盛んに養殖されるようになりましたが、カレイは天然物にたよっています。
探り釣り、カゴ天秤仕掛
煮付け・塩焼き・刺身
和名をメジナと言いますが、釣り人の間ではグレという名前のほうが一般的です。北海道南部から九州の沿岸部・朝鮮・台湾に分布しています。
グレは大きくなると全長50㎝以上・体重3~4kgにもなりますが、海づり公園では6月頃より20~25㎝前後の小型のものが釣れるようになります。グレはよく見るとブルーの目をしたかわいい魚ですが、小さくても引きは強く、これがグレ釣りの魅力です。
日本にはメジナの仲間は、メジナ・クロメジナ・オキナメジナの3種類です。クロメジナはメジナより南方系でやや沖合いの岩礁に住んでいます。また尾鰭の上下が長く伸びているので、別名「尾長グレ」と呼ばれています。オキナメジナは幼魚の時に体の中央に黄色い横縞があります。
投げ釣り
天ぷら・塩焼き
北海道南部から九州・朝鮮半島南部・台湾に分布しています。キスの仲間には、シロギス・アオギス・ヤギスなどがいますが、一般的にキスというとシロギスのことです。
キスは砂泥質の海底に棲んでいるため、主に海岸等からの投げ釣りで狙います。
キスは、天ぷら・フライ・お吸い物などの料理が有名です。特に釣れたてで鮮度の良いものは最高に美味しいです。大きなものが釣れた時は、刺身(糸づくり)にしても良いでしょう。
探り釣り、胴突仕掛、ウキ釣り
味噌漬け・あらい・鍋
釣り人は「カンダイ(寒鯛)」と呼んでいます。茨城県・佐渡以南・朝鮮半島・東シナ海に分布しています。
コブダイは、ベラの仲間では最大級の大きさになる種類で、老成した雄は体長1mにもなり、名前のとおり頭部に大きなコブがあります。この姿を見ると、とてもキュウセンと同じ種類の魚とは思えません。
ベラ科の魚は、成魚と幼魚で姿が大きく変わることが知られていますが、このコブダイも幼魚期は鮮やかな赤色で、体側には1本の白いラインが縦に走り、背鰭・尻鰭の後ろには黒い斑点のある、たいへん綺麗な魚です。この頃は、一目でベラの仲間と言うことがわかります。
海づり公園でもコブダイは割合良く見かける魚で、投げ釣り・ウキ釣り等で釣れますが、大型のものは引きが強く、根に入られて仕掛を切られることが良くあります。
コブダイは、身が柔らかいので切り身にして味噌漬などにして食べます。
呑ませ、ウキ釣り、エレベーター仕掛、ルアー
あらい・塩焼き・ムニエル
日本沿岸の河口から沖合いまで広く分布し、時にはエサを追いかけて河川にも上ることもあります。また、スズキは成長するにつれて名前の変わる出世魚です。関西では、40cm以下をセイゴ、40~60cmをハネ、60cm以上をスズキと呼んでいます。
海づり公園のスズキ釣りは、ほとんど「ウキ釣り」で行われます。スズキは引きの強い魚で、水面まできてジャンプしたり、頭を振って針を外そうとしたり(これを「スズキのエラ洗い」と言う)、よくファイトする魚なので、釣り人に大変人気があります。
スズキの旬は夏です。海づり公園周辺のスズキは、春にはイカナゴをたっぷり食べ、夏には回遊魚のアジ等を追いかけ潮流の激しい海域を泳いでいるので、とても美味しいと言われています。特に夏のスズキは油が良くのっているので、アライにして食べるのが一般的です。
落し込み、ウキ釣り、カゴ天秤仕掛
塩焼き・刺身・煮付け
北海道から鹿児島・朝鮮半島南部・中国北中部沿岸・台湾に分布しています。
海づり公園周辺では、真冬以外はほぼ周年見られる魚です。警戒心が強く、繊細な釣技が要求され、引きも強いため、釣り人には大変人気があります。
この魚は、小さな時は全て雄で、20cm位になると雌の機能を持った雌雄同体となり、そのうちのあるものは雌に性分化するという、ちょっと変わった魚です。
呑ませ、ウキ釣り、エレベーター仕掛、ルアー
刺身・照り焼き・煮付け・塩焼き
和名をブリといい、北海道から東シナ海まで広く分布する温帯性の回遊魚です。皆さんご存知のように、大きくなるにつれて名前の変わる出世魚です。関西では、20~30cmをツバス、30~50cmをハマチ、50~70cmをメジロ、70cm以上をブリと呼んでいます。
海づり公園で良く釣れるのはツバスとハマチですが、ときにはメジロ・ブリも釣れることがあります。
ツバスよりまだ小さな稚魚(5~10cm)をモジャコと呼んでいます。モジャコはホンダワラなどの流れ藻の下に集まる黄金色の美しい魚で、流れ藻に乗って、海づり公園にやってくることもあります。モジャコは流れ藻の下にいる時は藻の色に合わせて黄金色をしていますが、成長して流れ藻から離れる頃になると、今度は海の色に合わせて背中が緑色になります。このモジャコは漁獲されて、養殖用の種苗となります。
呑ませ、エレベーター仕掛
刺身・酒蒸し・煮付け・ムニエル
北海道から九州までの10~180mの砂底に棲息しています。
ヒラメは魚食性の魚で、アジやイワシなどの小魚を好んで食べます。海づり公園でもアジの泳がせ釣りで釣れることが多いようです。
ヒラメは体の左側に目が付いていますが(カレイは右側)、産まれた時は他の魚と同じように左右両側に付いています。孵化後25日目頃になると、右目が徐々に移動し始め、40日目頃にはすっかり左側に移ってしまいます。面白いことに、ヒラメの稚魚は目が移動するにつれて体を斜めにして泳ぐようになり、移動が完了すると成魚と同じように海底で生活するようになります。
ヒラメは漁業資源として重要なので、神戸市立栽培漁業センターでは毎年約20万尾生産し、神戸市沿岸域に放流しています。
探り釣り、胴突仕掛、投げ釣り
塩焼き・唐揚・南蛮漬け・刺身(大きいもの)
北海道南部以南の日本沿岸に棲息し、特に瀬戸内海が主産地になっています。海づり公園で一番良く釣れるのはキュウセンというベラです。この魚は、魚屋さんなどでは「ベラ」もしくは「青ベラ・赤ベラ」と呼ばれている15~20cmほどのたいへん美しい魚です。
ベラの仲間は、性転換する魚として有名です。キュウセンは小さな時にはすべて雌で赤っぽい色をしていますが、大きくなってくると雌から性転換して雄になるものが出てきて、体の色も緑っぽくなります。ですから赤ベラは雌で、青ベラは雄ということになり、サイズも青ベラの方が大型になります。このように大きくなるにつれて雌から雄に性転換することを、少し難しいですが「雌性先熟の性転換」といいます。
投げ釣り、ウキ釣り、探り釣り、胴突仕掛
刺身・塩焼き・味噌漬け・鍋
北海道南部から本州全域・台湾・東シナ海まで分布しています。
天然のマダイは、鮮やかな桜色で背中の上部には青い斑点があり、尾鰭に黒い縁取りがあります。マダイの仲間には、チダイ・クロダイ(チヌ)・キダイ(レンコダイ)・ヘダイなどがありますが、マダイが最も大きくなり、全長1mぐらいになります。
海づり公園周辺では、春から秋に主にウキ釣りで釣れますが、チャリコと呼ばれる小型のマダイはサビキ釣りによく掛かります。
投げ釣り、探り釣り、胴突仕掛
煮付け・唐揚・鍋
釣り人の間では「丸ハゲ」とか「丸ハギ」と呼ばれる方が多いようです。本州中部以南に分布し、海づり公園では9~11月頃良く釣れます。
カワハギは、おちょぼ口のかわいい魚で、目の上には棘が1本あります。この棘は第一背鰭の棘で、立てたり寝かしたりすることができます。この棘は、大きな魚に飲み込まれた時、その口の中などに刺さって、外に吐き出させるのに役に立つようで、カワハギの身を守る武器になっています。また、カワハギの雄は第二背鰭の第二軟条が糸状に長く伸びており、このことで雌と見分けることができます。
カワハギは白身の美味しい魚で、鍋物や煮つけ、大きなものは刺身にして食べます。また、この魚のキモ(肝臓)は大変美味しく、釣れたてのものなら生で食べる人もいます。
カワハギは、硬い皮膚に覆われているため、料理する時は口の先のほうから尾に向けて皮を剥ぎます。この皮は、ザラザラでとても硬く、サンドペーパーの代わりになる程です。また、この皮を乾かした後、表面のザラザラを刃物などで削り取ると、薄い半透明の皮が残ります。これがサビキ釣りの針に使われているハゲ皮になります。
探り釣り、胴突仕掛、サビキ釣り、ウキ釣り、カゴ天秤仕掛
煮付け・刺身・塩焼き
北海道南部から九州の日本沿岸・朝鮮半島南部に分布しています。
海づり公園周辺海域では周年いますが、良く釣れるのは11~5月頃です。メバルは水温が低くても釣れるので冬から春先にかけての釣りものとして人気があります。また、3月中旬になり春の気配が色濃くなって来る頃から良く釣れ出すので、「春告魚」とも呼ばれています。
メバルはその名の通り目が大きい(目が良い)ので、できるだけ細いハリスを使うのがポイントです。また、天気の良い明るい日より、雨模様で少し海が濁っている日の方がメバルの釣りには良いようです。
ほとんどの魚は卵を産みますが、メバルはお腹の中で卵をふ化させて子供を産みます。雌は秋に雄と交尾して精子を受け取りますが、この精子は体内で生き続け、卵が成熟してくるとお腹の中で受精します。卵はお腹の中で孵化し、早春に産み落とされます。このようにお腹の中で卵がふ化して産まれてくることを卵胎生といいます。
エギング、泳がせ釣り
刺身・天ぷら・バター炒め
北海道から沖縄にいたる沿岸域に分布しています。
海づり公園でのイカ釣りは、最近大変盛んになってきました。
アオリイカは、6月頃になると産卵にやってきます。卵は、まるで白いサヤエンドウのような形の袋に豆の実と同じように5~10個ぐらい入っています。イカのお母さんは、この卵塊を海藻の林の中にいくつも産みつけ死んでしまいます。その後卵の入った袋は徐々に膨れて大きくなり、袋の中の様子が見えるようになります。そして、産卵後約1ヶ月すると、お母さんの命を受け継いだ1cmにも満たない小さなイカの赤ちゃんが誕生します。
タコ掛
刺身・酢の物・煮物
海づり公園周辺にいるタコの仲間には、マダコ・イイダコなどがいますが、釣れるのは主にマダコです。
タコの好物はカニです。カニを見つけると飛びついて抱きかかえ、殻だけ残して綺麗に食べてしまいます。ですから、タコ掛けのエサにはカニを使います。また、アジやフグ、手羽先も有効です。タコ掛けのポイントはつり台を歩き回って底を丹念に探ることです。タコの近くを仕掛につけたカニが、生きたカニのように動くと、タコは必ず飛びつきます。
タコといえば明石ダコです。明石ダコは潮流の激しいところに棲んでいるため、身が締まって美味しいことで有名です。海づり公園周辺も大変潮流が速いので、明石ダコに負けないくらい美味しいと言われています。
また、タコは卵を守ることでも有名です。タコは9月頃、卵を岩の間や時には蛸壺の中に産みつけますが、その卵は藤の花が垂れ下がっているように見えることから、「海藤花」とよばれています。母ダコは産卵後約1ヶ月間、飲まず食わずで卵に新鮮な水を供給したりしながら外敵から卵を守ります。そして、卵がみんな孵化する頃には、力尽きて死んでしまいます。
サビキ釣り
刺身・南蛮漬け・唐揚・塩焼き
アジの仲間には、マアジ・メアジ・ムロアジ・マルアジ・シマアジなどがいますが、海づり公園で釣れるのはほとんどがマアジです。マアジは、日本各地の沿岸・東シナ海・朝鮮半島に分布している重要な食用魚です。また、アジ科の魚の特徴は、体の中心部から尾鰭にかけてゼイゴと呼ばれる大きな鱗があることです。
海づり公園周辺には、アジは6月の下旬~7月の中旬頃に回遊してきます。初めの頃は5cmほどの大きさですが、海づり公園周辺から姿を消す11月頃には、15~20cmに成長しています。
アジは、サビキ釣りで誰でも簡単に釣ることができ、食べても大変美味しいので人気があります。アジ釣りのポイントは、釣りの時合いを選ぶことで、夜が明けてきた頃や夕暮れ時が良いようです。この朝夕に釣れる傾向は、アジが大きくなるにつれてはっきりしてくるようです。
また、海づり公園では潮の流れが速いので、潮止まりの前後も狙い目です。
投げ釣り、胴突仕掛
天ぷら・唐揚げ
ハゼの名前がついていますが、カジカ科の種類で、ウロコはありません。青緑色の口が特徴で身も青みがかっています。その見た目からか、食されることはほとんどありません。ぬめりに臭みがありますが、よく洗ってから調理すると、白身で美味なようです。
サビキ釣り
南蛮漬け(小さいもの)
塩焼き・煮つけ(大きいもの)
スズキ目・イサキ科の魚で、本州中部以南に分布しています。海づり公園では、8月頃に7~8㎝位の幼魚が回遊してきます。そして、水温の高い10月頃までサビキ釣り等で釣れます。
イサキの幼魚は背中に明瞭な縞模様がありますが、これは縦縞になります。(尾鰭を足、胸鰭を手と考え、頭を上に、尾鰭を下にすると縦縞ということが良く分かります。)
イサキは夏が旬で刺身や塩焼きにして大変美味しい魚ですが、残念なことに海づり公園周辺には、主に幼魚の時だけ棲息し、水温が低くなってくると沖合いに去ってしまいます。
サビキ釣り
唐揚・天ぷら・煮付け
海づり公園で釣れるイワシは、マイワシ(体の側に7個の斑点がある)・カタクチイワシ(口が大きく、目の後ろまである)・ウルメイワシ(頭が尖っていて、目が大きい)の3種類です。マイワシとウルメイワシはニシン目・ニシン科の魚ですが、カタクチイワシはニシン目・カタクチイワシ科の魚で、同じイワシでもマイワシ・ウルメイワシとは少し離れた種類です。
イワシは回遊してくると、サビキ釣りで簡単に釣れ、人気があります。イワシが回遊してくると、スズキ・ハマチ・タチウオ等が後を追ってやってくるので、釣り人にとっては大変ありがたい魚です。また、生きたイワシは釣りエサとして最高です。
呑ませ、投げ釣り、探り釣り
刺身(おおきいもの)
天ぷら・鍋
マゴチ・メゴチ・ワニゴチ・トカゲゴチなどがいますが、海づり公園で釣れるのはマゴチです。マゴチは本州中部以南・東シナ海・紅海にまで分布しており、大きなものは50㎝以上になります。投げ釣り等で良く釣れるテンコチ(ネズミゴチ)は、カサゴ目ネズッポ科に属しており、マゴチとは少し離れています。
コチは磯周りの砂地に棲み、ヒラメと同様に砂に潜って生きた小魚を狙ったりします。ですからコチは主に投げ釣りや落し込みで釣れます。ときには投げ釣りで釣れたハゼやベラなどに大型のコチが食いついて来ることもあります。
コチは白身の大変美味しい魚で、刺身・アライ・煮つけの他、冬には鍋物に最高です。
胴突仕掛、投げ釣り
塩焼き・煮つけ
青森・千葉県以南の琉球列島をのぞく日本各地に生息しています。
雄を中心に縄張り、ハーレムを形成します。キュウセン同様、小さいときは全て雌で、大きい優位にある個体から雄に性転換する魚です。
関東ではほとんど出回らず、関西でもキュウセンほど馴染みはないようです。
サビキ釣り、ルアー
きずし・塩焼き・煮付け
北海道から沖縄までの日本近海に広く分布しています。
サバの特徴は、背中にある縞模様で、同じ回遊魚のアジ・イワシとすぐに見分けることができます。サバには、マサバとゴマサバの2種類がいます。サワラ・カツオ・マグロ等もサバの親戚に当たります。
海づり公園では、6月頃から小サバが回遊し始めますが、秋になると30cmクラスのものも釣れます。サバはアジに比べると人気がありませんが、大きくなると油が乗って大変美味しくなります。また、サバの油には動脈硬化等を防ぐ不飽和脂肪酸が含まれているので、体に良いとされています。
サビキ釣り、カゴ天秤仕掛
一夜干し・天ぷら・刺身
日本各地の沿岸(小笠原・琉球列島を除く)に分布しています。また、サンマはサヨリの親類にあたります。サヨリの特徴は、スマートな体と細長く伸びた下顎です。魚は受け口のものが多いのですが、サヨリほどのものはいません。
サヨリ釣りは、アミエビ・サシアミなどをエサにして、サビキ釣りや専用のサヨリ仕掛けで狙います。海づり公園では、サヨリは主に6~11月頃釣れますが、アジと同じく居着くことはなく、回遊してきた時に釣れるようです。
サヨリは、塩焼きや刺身などにして食べますが、特に釣れたてで鮮度の良いものは糸造りがお勧めです。
サビキ釣り
唐揚げ・煮つけ・干物
東北地方以南の岩礁域でよく見られる小魚。全体的に黒っぽい色をしていますが、釣れてすぐは背びれの付け根に白い点があるのが特徴です。
エサ取りとして釣り人にはあまり好かれず、小骨が多い魚ですが、福岡では「あぶってかも」という郷土料理(干物)があり、食べてみると意外と美味しい魚です。干物はもちろん、唐揚げなどでも美味しく食べられます。
スズメダイは群れを成して生息しています。繁殖期になると雄は産卵するための巣をきれいに掃除します。また、産卵後も巣に残り、卵を外敵から守ったり、新鮮な水を送ったり、卵の上のゴミを取り除いたりする、魚界のイクメンです。
タチウオ仕掛
塩焼き・刺身・煮付け
日本各地の沿岸から東シナ海・インド洋にかけて分布しています。
海づり公園では、タチウオは日が暮れてから引き釣りという釣り方で狙います。エサは、アジ・イワシ・ドジョウなどを使います。また、タチウオは光に集まる習性があるため、ケミホタルなどを使う方が釣果が良いようです。タチウオは9~10月頃の夜釣りの対象魚として人気があります。
釣れたばかりのタチウオは、おろしたての銀の食器のようにピカピカ輝いてすばらしく綺麗です。しかし、死んでしまうとその輝きはすぐに失われてしまうので、タチウオの本当の美しさは釣り人や漁師しか見ることができません。
サビキ釣り
塩焼き・煮つけ・干物
ヒレにあるトゲに毒があります。釣れたら絶対に素手で触らないようにしましょう。
トゲの毒性は死んでも変わらないので、調理する場合は、先にハサミなどでヒレを切り落としましょう。
茶褐色に白い斑点があるのが特徴です。(釣れる場所によって緑がかったものもあります)
海づり公園では、サビキ釣りで10㎝前後の小型のものがよく釣れますが、まれに25㎝ほどの大型も釣れます。主に海藻を食すため、磯臭いと嫌われることも多いようですが、徳島県や和歌山県では好んで食されているようです。磯臭さは内蔵から身に移るため、新鮮なうちに内蔵を傷つけないように処理しましょう。
落し込み
煮つけ・天ぷら・味噌汁
背ビレ・胸ビレにあるトゲに毒があります。釣れたら絶対に素手で触らないようにしましょう。
魚が死んでも毒性は変わらないので注意が必要です。毒はタンパク質なので、熱を加えることで死活しますが、調理の際はトゲをハサミなどで切り落としておきましょう。
茶褐色で2本の黄色い線がある夜行性の魚です。幼魚は巨大な群れを作って団子状になり、「ごんずい玉」と呼ばれます。
外道として扱われ、食べられることの少ない魚ですが、クセがなく、白身で美味しい魚だということが知られてきています。
サビキ釣り、胴突仕掛
・・・
ヒレ、口の横、エラブタにあるトゲに毒があります。釣れたら絶対に素手で触らないようにしましょう。
海づり公園では、7㎝前後のものがよく釣れます。毒のあるトゲを処理すれば食べることも可能ですが、魚自体が小さく処理するのが危険なうえ、身も少ないため、おすすめしません。
投げ釣り、胴突仕掛
刺身・煮つけ・唐揚げ
背びれの棘に猛毒があります。絶対に素手で触らないでください!
オニオコゼの名前の由来は「鬼のように醜い風貌の魚」ですが、その見た目に反して、触感・味ともに絶品の高級魚です。(調理する際は、かならず毒のある背びれを切ってから行ってください)
英名では「Devil stinger(悪魔の棘を持つ魚)」となっており、猛毒の魚として知られています。
成長したオニオコゼは、あまり泳ぎ回らずに海底で砂や石などに擬態し、小魚などのエサを待ち伏せて素早く捕食します。
また、養殖も盛んに行われており、姉妹施設である神戸市立栽培漁業センターでは種苗生産を行っています。(※種苗生産:魚や貝を放流できる大きさまで育てること)
Instagram平磯海づり公園